【メンテナンス】Fender Player Jazz Bass指板の保湿

Fender Player Jazz Bass 指板保湿 ベース

今日は、愛器 Fender Player Jazz Bass の指板の保湿をしました。乾燥しやすい冬の季節を経て、指板が少し白っぽくなってきていたので、気になっていたんですよね。

Fender Player Jazz Bass
Fender Player Jazz Bass

このジャズベースの指板には、パーフェロー(Pau Ferro)という木材が使用されているのですが、パーフェロー(Pau Ferro)は、2016年末に開催されたワシントン条約に関する会議で、ローズウッドが規制対象として条約附属書IIに加えられることが決定したため、ローズウッドの代替材として、広く使用されるようになった木材とのこと。

パーフェロー(Pau Ferro)指板は、(安価なモデルで使用されることが多いからか…)なぜか過小評価されているような気がしますが、Stevie Ray Vaughnモデルのストラトキャスターの指板に長年採用されてきた実績から、また、現在、Jaco PastoriusモデルのJazz Bassの指板にも採用されていることから、見た目も音質も、決して悪いわけではありません。ローズウッドだって、昔は安価なモデルでも幅広く使われてましたよね。

今注目される素材「パーフェロー」とは?
フェンダーがギター&ベースのニューモデルへの採用を拡大するフレットボード素材に注目

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指板の保湿に、僕が使っているオイルはROCHE THOMAS(ロシュトーマス)のPremium Fingerboard Oil(プレミアムフィンガーボードオイル)という商品。このオイルには、フレット等、金属部分の錆の原因となる不要な成分は配合されていないので、フレットの酸化防止にも役立つ優れものです。

ROCHE THOMAS Premium Fingerboard Oil
ROCHE THOMAS Premium Fingerboard Oil

このオイルで保湿すると、指板の色が濃くなってぐっと高級感が増しますし、しっとりとして手触りも最高です。早速作業を開始します。

  1. まずは、弦を緩めて、フレットボードを完全に露出させます。
  2. 次に、綿棒に指板オイルを染み込ませ、指板の木目に沿ってゆっくりと優しく塗り込んでいきます。
  3. フレットボード全体に薄く均一になるように塗り込んだら、しばらく放置して、オイルが指板に吸収されるのを待ちます。
  4. 最後に、余分なオイルを拭き取りつつ、フレットボード全体を乾拭きして終了です。
綿棒にオイルを染み込ませ、木目に沿って優しく塗り込む
綿棒にオイルを染み込ませ、木目に沿って優しく塗り込む

こうやって、綿棒でゆっくりと全体に塗り込んでいくと、オイルを吸収しやすい柔らかい部分や、吸収しにくい固い部分、指板の痛んでいる部分やフレットの減り具合なども観察することができるので、自分の楽器に対する理解が深まり、愛着もよりいっそう増していく気がします。今回も、フレットの一部に、気になる傷みを発見したので、後日改めてメンテナンスすることにしました。

オイルを塗布した部分(右側)と未塗布の部分(左側)
オイルを塗布した部分(右側)と未塗布の部分(左側)

楽器のメンテナンスって、本当に楽しいですよね。ストレス解消になりました。

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