【レビュー】1MORE ComfoBuds Z “寝ホン”睡眠専用ワイヤレスイヤホン

1MORE ComfoBuds Z レビュー 日記

現在愛用中の EarFun Free 2

現在愛用しているBluetoothワイヤレスイヤホンは、EarFun Free 2。Bluetooth5.2 + Qualcomm aptXオーディオ技術により、遅延をほとんど感じることなく、かつ非常にスマホとのペアリングが安定しており、Xiaomi 11T ProでAmazon Music Ultra HDの高品質なサウンドを楽しむことができます。

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  • Bluetooth 5.2
  • QCC3040チップ搭載aptX対応
  • 超低遅延60ms
  • cVc 8.0通話ノイズキャンセリング
  • IPX7完全防水
  • 30時間連続再生
  • USB-C充電
  • L/R片耳対応

これだけ機能満載なワイヤレスイヤホンが、わずか4,999円で購入できるのは、まさに脅威のコストパフォーマンス。ANC(アクティブノイズキャンセリング)は搭載されていませんが、僕は外出する時にイヤホンを使用して音楽を聴いたり通話したりすることがほとんどないので、室内使用が主な目的なら、十分に満足できる製品です。(イヤーチップは、耳穴にフィットしやすいウレタンのものにアップグレードして使用しています。)

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ただ一つの EarFun Free 2 の不満点

ただ、EarFun Free 2 にも一つだけ不満な点がありました。それは、ワイヤレスイヤホン本体の大きさです。夜、音楽を聴きながら眠るときがありますが、本体が大きいため、横向きで眠ると耳が非常に痛くなってしまうのです。

夜、眠るときに限定して使用するなら、

  • 音声通話機能
  • 防水機能

は、無くても構わないので、音楽を聴くことに特化した、できるだけコンパクトかつ軽量なものが欲しいところです。

睡眠専用!? “寝ホン”1MORE ComfoBuds Z

そんな時、あるガジェットニュースで、睡眠用ワイヤレスイヤホンを意味する”寝ホン”という言葉とともに紹介されていた 1MORE ComfoBuds Z を発見。

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音声通話機能や防水機能、タッチコントロールなど、ワイヤレスイヤホンの標準的な機能が大胆に排除され、眠るときに使用することにフォーカスした、コンパクトかつシンプルなワイヤレスイヤホンです。

パッケージ

1MORE ComfoBuds Z のパッケージ表面
1MORE ComfoBuds Z のパッケージ表面

透明なシュリンクに包まれた、イマドキなパッケージ。白を基調とした清潔感のあるデザインで、かなりしっかりした箱に梱包されています。

1MORE ComfoBuds Z のパッケージ裏面
1MORE ComfoBuds Z のパッケージ裏面

裏面。各国の技適マークが印刷されています。

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内容物

1MORE ComfoBuds Z のパッケージを開けたところ
1MORE ComfoBuds Z のパッケージを開けたところ

シュリンクを剥がし、箱を開けてみると、整然とワイヤレスイヤホン本体と同梱物が配置されています。やはり、白を基調とした清潔感のあるデザインで好感が持てます。

1MORE ComfoBuds Z のパッケージの内容物
1MORE ComfoBuds Z のパッケージの内容物

内容物としては標準的な内容で、

  • 専用収納巾着袋
  • 交換用イヤーチップ(S/M/Lサイズ各2個)
  • 説明書
  • USB-C充電ケーブル
  • ステッカーその他

が同梱されていました。

1MORE ComfoBuds Z の底面には日本の技適マークもしっかり印刷されています
ケース底面には日本の技適マークもしっかり印刷されています

ワイヤレスイヤホンの充電ケース底面には、日本の技適マークもしっかりと印刷されていて安心できます。ケースはグロス仕上げではなく、マットな質感で高級感がある肌触りの良い質感です。僕の大好きなお菓子、岩手県大船渡市にあるさいとう製菓の銘菓「かもめの玉子」のような質感です。

地味な点ですが、この底面は柔らかいラバー製になっているので、滑りにくく傷がつきにくい構成になっているのも良い点です。

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大きさ

手のひらにすっぽりと収まる1MORE ComfoBuds Zの充電ケース

充電ケースを手のひらに載せてみたところ、非常にコンパクトで軽く、角が無くRが付いたデザインで、すっぽりと手のひらに収まります。

驚異的に小さい1MORE ComfoBuds Zのワイヤレスイヤホン本体

続いてR側のイヤホンを取り出し、手のひらに載せてみたところ、驚くほど小さくて軽く、期待感が高まります。

EarFun Free 2と1MORE ComfoBuds Zの比較:R側イヤホン本体

愛用している EarFun Free 2 と比較してみました。1MORE ComfoBuds Z は、 EarFun Free 2 に比べて、外径はもちろん、厚さも含めて驚異的に小さなパッケージング。1/2~1/3程度の容積に感じます。

EarFun Free 2と1MORE ComfoBuds Zの比較:充電ケース

充電ケースも並べて比較してみると、ケースの大きさは EarFun Free 2 も健闘しているものの、イヤホン本体の大きさは、1MORE ComfoBuds Z が圧倒的に小さく、相対的に充電ケースも 1MORE ComfoBuds Z の方が小さく丸く、とてもコンパクトになっています。

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ペアリング

スマホとのペアリングは非常に簡単です。1MORE ComfoBuds Z の充電ケースの蓋を開けると、自動的にペアリングモードに切り替わります。スマホでBluetooth機器の設定画面を表示すると、接続可能な機器一覧に 1MORE ComfoBuds Z が表示されているので、機種名をタップすれば、あっという間に接続完了。スピーディかつスマートにペアリングできました。

最初のペアリング以降は、1MORE ComfoBuds Z の充電ケースの蓋を開ければ自動的に接続されます。使用後は、ワイヤレスイヤホン本体を充電ケースに格納し、蓋を閉じれば自動的に接続が切れて、充電モードに切り替わります。ペアリング性能は高級機と比較しても遜色なく、非常に良いユーザービリティが提供されています。

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着用感

いよいよ両耳に着用してみました。ワイヤレスイヤホン本体がコンパクトで耳への収まりが良く、またワイヤレスイヤホン一つの重量が2.7gと非常に軽いため、軽快な着用感です。

EarFun Free 2 は、ワイヤレスイヤホン本体の表面がタッチセンサーになっているため、装着時や脱着時に意図していないオペレーションが発生しがちです。それに対して 1MORE ComfoBuds Z はセンサーが存在しないため、気にせずフィット感を調整できるのも良い点です。

しっかりフィットさせれば、耳の表面よりも奥にワイヤレスイヤホンの本体がきれいに収まるので、横になって枕に頭を載せても、耳穴が痛くなるようなことはありませんでした。

また、デフォルトで装着されているシリコン製のイヤーチップ(Mサイズ)がなかなか秀逸で、耳穴にしっかりフィットして、物理的にかなり雑音を除去(公式によると最大-24dB)してくれます。この価格帯のワイヤレスイヤホンに付属しているイヤーチップは使えないものが多く、愛用している EarFun Free 2 のイヤーチップもウレタン製のものに交換して使用していますが、1MORE ComfoBuds Z に関しては、しばらくデフォルトのままで使用してみようと思わせてくれる品質でした。

ストレスフリーに着用でき、軽快かつ快適なフィット感と高い雑音除去力で、とても満足できます。

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音質

続いて、音質です。セッティングとしては、誰が聴いても良い音に感じるようないわゆるドンシャリのキンキンドンドンした感じは全くありません。AAC対応ということで、クリアな高音質を期待される方も多いと思いますが、フラットで角が無い、丸い柔らかな音質は、少々期待外れに聴こえてしまうかもしれません。Amazon Music アプリのイコライザーで、ある程度は音質は調整できるものの、フラットな傾向は劇的には変わりません。

ただ、この機種のコンセプトは、”睡眠専用”イヤホン。そのコンセプトを踏まえて聴くと、なるほど、これはこれでありだなと十分納得のいく音質です。2,3日就寝時に使用してみたら、むしろ、この音質の方が眠るには最適だなと感じるようになりました。カメラでいうところのピントが”キレッキレ”という感じではなく”眠い”ソフトフォーカスな感じではありますが、文字通り眠るときには、こちらの方が疲れず穏やかに聴くことができます。この音質ゆえに集中力が削がれにくいので、仕事中も 1MORE ComfoBuds Z を利用することが多くなりました。

1MORE ComfoBuds Zアプリのサウンドモードを選択する画面
リスニングモード選択画面

ちなみに、1MOREが提供している専用アプリをスマホにインストールして接続すると、リスニングモードを選択することができます。「落ち着く」というモードを選択すると、予め用意されている自然音や環境音を聞くことも可能です。

1MORE ComfoBuds Zにはデフォルトで6種類、ダウンロードすると30種類くらいの自然音や環境音が用意されている
自然音や環境音が用意されている

デフォルトで6種類、ダウンロードすると30種類くらいの自然音や環境音を楽しむことができるようです。いくつか聞いてみましたが、どれも標準的な音質で十分使えると感じました。

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スマートバーンイン(≒エージング)機能

1MORE ComfoBuds Z のスマートバーンイン機能
1MORE ComfoBuds Z アプリのスマートバーンイン機能

1MOREが提供している専用アプリには、「スマートバーンイン」というエージングに似た機能があります。せっかくなので、音質向上を期待して試してみることに。しかし、ここからが長かった…。

1MORE ComfoBuds Zのスマートバーンイン機能の第一フェーズが始まったところ。
スマートバーンイン機能の第一フェーズが始まったところ。

な、なんと、

  • 第一フェーズ:12時間
  • 第二フェーズ:12時間
  • 第三フェース:72時間
  • 第四フェース:48時間

もかかり、合計で1週間くらい掛かりました。その間、サブのスマホと 1MORE ComfoBuds Z を使用することができず、充電ケーブルに接続したまま放置するハメに。いやー、長かった…。

1MORE ComfoBuds Zのスマートバーンイン機能は2時間ごとに20分の休憩が入ります
2時間ごとに休憩が入ります

おまけに、2時間毎に20分の休憩が入る(イヤホンの中に誰かいるのか??)ので、さらに時間が掛かります。

開始してから約1週間後、ようやくバーンインが終了し、ドキドキしながら改めて音楽を聴いてみると…、残念ながら、特に大きな変化は感じませんでした…。少しこなれたクリアな音になったように感じますが、フラットな傾向に変化はありませんでした。やはり、この音質は、イヤホンの使用時間や状態に依存しているというよりは、セッティングそのものがフラットな傾向に造られていることによるものであると確信しました。

1MORE ComfoBuds Z は、”睡眠専用の寝ホン”というニッチなコンセプト一点に特化して設計されたワイヤレスイヤホン。パッケージングや構造だけでなく、音質までもが睡眠用に造られた非常に面白い製品です。

極上の高音質に包まれて眠りに就きたいという方には向いていないかもしれませんが、ワイヤレスイヤホンをストレスフリーに着用して、疲れない穏やかな音源に身を委ねながら眠りたい人にはオススメです。

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