言わずと知れたベース用プリアンプの名器。僕が所有している個体は初期型V1の前期物です。
前身のモデル BASS DI
1992年に発表されたベース専用機のBASS DIは筐体表面にノブが無く、内部のトリムでエフェクトのセッティングをする必要がありました。これは、ライブ中に設定を変えたりする際にとても不便です。エフェクトのかかるアウトプットもXLRのみ、駆動は電池のみ、と非常にストイックな仕様で、ユーザビリティが悪かったんですよね。
太くて自然な音が出るため、この音質にこだわり、今でも、使用している人も多いようです。
BASS DRIVER DI
このBASS DIの発表から2年後の1994年に、ユーザーの要望を反映する形で登場したのがBASS DRIVER DIです。筐体の前面にノブが新設され、簡単にイコライジングできるようになりました。
LEVEL、BLEND、TREBLE、BASS、PRESENCE、DRIVEの6つのノブがあり、チューブライクな歪みはもちろん、エフェクトのブレンド量なども自由にコントロールすることができ、自分好みのサウンドメイクが可能。アウトプット端子に直接ヘッドホンを繋いでモニタリングすることもできるので、自宅にアンプがなくても練習することができます。
シミュレーター系エフェクターやプリアンプ全盛期の今聴いても、ほんと、ナチュラルないい音なんですよね~。ていうか、昔からベースを弾く時は、いつもBASS DRIVER DIをつけっぱなしにしてたから、耳がなれちやってるんですよね。外観はボロボロだけど、これは、生涯手放さないだろうな。(つづく)