あのMarshallの初めてのトランジスタアンプ、LEAD20(Model5002)。僕が所有している個体は、Made in England、1986年製です。発売から四半世紀以上経過したヴィンテージですが、未だ現役のコンボアンプです。

スピーカーは、10インチのCELESTION G10L-35が奢られています。リトルJCM800みたいなキャッチフレーズで、コンボアンプとしては、破格の高値で売られていました。
LEAD12(Model5005)の方が人気があった(日本の住宅事情が関係しているのか)記憶がありますが、試奏した時に、個人的にはLEAD20の音の方が好みだったんですよ。キンキンせず、ブライトかつウォームで、とってもナチュラル。クリーンも歪みもどっちも最高です。

配線類は、BELDENの定番ケーブル9497(通称ウミヘビ)に換装しています。ノイズは多少ありますが、ガリはほとんどなく、今でもイイ音を奏でてくれます。エフェクターを介さず、ギターとアンプだけで、こんなに満足できるって最高です。

近年、エフェクターやアンプシミュレーターを搭載したデジタルアンプが隆盛を誇っていますが、こういうシンプルでイイ音のアンプの方が、ギタリストにとっては健全な感じがしますね。
経年劣化により、トーレックスに一部破れがあったり、フロントパネルも黒くくすんじゃってたりますし、スピーカーのサランネットもいい感じに焼けてたりしますが、むしろ、むちゃくちゃ風格があります。
これからも大切に使い続けたい逸品です。