日本製 Washburn N2
1990年代初期に、少数ながら日本で生産された、Washburn N2 Nuno Bettencourt Signature Model。僕は見たことがありませんが、USA製もあったそうな。

最近のN2は中国製か韓国製、インドネシア製もあったかな?で、細部の作りが雑なんですよね。
ただ、これまで何本ものN2を見てきたのですが、日本製だから、ものすごく造りが良いかというと、そうでもありません。中国製や韓国製のN2に対して、相対的に良いかなというレベルです。まあ、日本製のN2は、ボディ材にアルダーが使用されているものもあり、そういう意味では、ヌーノが初期に使用していたN2に近いといえば近いので、少しは所有欲を満たしてくれる要素になっています。
小柄なヌーノに合わせて製作されたN2は、日本人にとっても非常に弾きやすいギターで、初心者にもおすすめのギターです。
ヌーノといえば「Stephen’s Extended Cutaway」仕様の「N4」が最も有名ではあるものの、僕はどうしてもあのStephen’s Extended Cutawayが好きになれず…。

N4が登場した頃、良くジョイントの根元の部分で折れたネックを見て、強度に対する不安が拭いきれないのがその理由です。それで、楽器屋さんでオーソドックスなデタッチャブルジョイントのN2を試奏してみたところ、特にハイポジションでの弾き心地に不満を感じなかったので購入し、長年愛用しています。
日本製かどうかを見分ける簡単な3つの方法
日本製かどうかを見分けるには、いくつか方法があります。
- ヘッドの機種名印字が、Nuno Bettencourt Signature Modelなら、おそらく日本製。Signatureという単語がないNuno Bettencourt Modelなら、おそらく韓国製か中国製。
- 裏蓋が丸みを帯びているなら、おそらく日本製。角ばった形状なら、おそらく韓国製か中国製。
- ネック側ピックアップとブリッジ側ピックアップの間隔が狭いものは、おそらく韓国製か中国製。
このあたりが、最も分かりやすい見分け方ですね。
これまで活躍してきた僕のN2も、最近はあまり弾かなくなっていたので、これを機に、長年の疲れを癒すべく、レストアとリペアをして、復活させることにしました。
リフレット編
まずは、ネックのリフレット編です。
ローズウッド指板も手垢で変色、フレットも全体的に減っていて、1~3弦のローフレットには、段差まで付いています。(写真を撮り忘れました…。)
これまで、音が変わりそう、指板が駄目になっちゃいそう、という理由から避けてきたのですが、今回は思い切ってリフレットすることにしました。
とあるリペアショップにお願いすることにし、フレットは株式会社三晃製作所のSL Series Jumbo Flet Wire SBB-215に決定。

約1ヶ月掛かって、ようやく手元に戻ってきました。待った甲斐あって、素晴らしい出来。フレットがピカピカと輝いています。フレット端の処理も完璧で、完全に生まれ変わりました。これはやって良かった。
早くボディに組み込んで、弾きこみたい!(つづく)