本家Floyd Rose
ヌーノの初期の無印N2には、「Floyd Rose Original」と刻印されたクロームメッキの物が搭載されていました。その後も、N3や初期N4などには、Floyd Roseが搭載され続けていましたが、市販されたN4の中には、「Schaller」のブリッジが搭載されているものもありました。
Made in Germanyの本家Floyd RoseやSchaller製のブリッジは、ベースプレートが鋳物の切削加工品のため、分厚くて重く、見た目に高級感がありますし、音質にも影響を与えているようです。Floyd RoseやSchallerが付いたディンキー系のストラトを何本も弾いたことがあるのですが、総じて低音が出過ぎている感じで、ドンシャリのヘヴィーメタル系にはマッチしていると思いますが、個人的にはあまり好みの音ではありませんでした。
名器TAKEUCHI製TRS-101
Washburn N2日本製に搭載されているブリッジは、Floyd Roseのライセンス物で、国産のTAKEUCHI製TRS-101同等品です(刻印はWASHBURN 600-S)。TAKEUCHI製TRS-101は、ベースプレートがプレス加工で薄くて軽く、決して音質は悪くないのですが、本家に比べると造りというか見た目がチープ…。ただ、逆に、このチープな雰囲気が好きな人も多く、TAKEUCHIというメーカーは既に廃業しているのですが、新品が某オークションサイトで未だに高値で取引されています。
僕のN2に搭載されているブリッジは、長年の愛用の結果、錆と汚れで無惨な姿に(写真を撮り忘れてしまいました…)。そこで、ネックのリフレットに合わせて、ブリッジもリペアしてリフレッシュすることにしました。
オールステンレス製のサドルとスチール製ウェイト
希少な?「WASHBURN 600-S」と刻印されているプレス加工のベースプレートはそのまま活用し、錆のせいでクロームメッキに浮きが発生しているサドルは、完全にリプレイスします。恒久的な錆の防止による耐久性の向上と、音質面でもサステイン向上を狙って、サドルはOVERDRIVECAT製のオールステンレスの新品に入れ替えることにしました。ネジまですべてステンレス製です。
一方で、ブリッジウェイトは重いものに交換します。最初は、本家Floyd Rose純正のヘビータイプのウェイトに交換しようと思ったのですが、TAKEUCHI製TRS-101は、ストラトキャスター用シンクロナイズドトレモロブリッジとの部品共通化によるコスト削減のためか、取り付けピッチが違うため、装着することができません。
取付ピッチを測定し、最終的に、ギターワークスで見つけたシンクロナイズドトレモロ用のバルクのスチール製ウェイトを流用することにしました。「TAKEUCHI MADE IN JAPAN」と刻印の入ったウェイトが実測120g、交換用のバルクのスチール製ウェイトが実測292gで、倍以上の重さに。ギターワークスの商品紹介ページでは、「ヴィンテージサウンドを再現!」と紹介されていましたが、音質にどのように影響するのか楽しみです。
パーツを並べて組み上げていきます。
完成しました。オクターブチューニングの時に、サドルの位置は改めて調整します。早くボディに組み込んで、弾きまくりたい!(つづく)